INTERVIEW 「J」からのスタート 〜2005年のルーキーたち〜
第2回 天野貴史 (横浜F・マリノスユース/DF)

身長163センチ、体重55キロ。チーム一の小兵で、豊富な運動量を誇るダイナミックな右サイドバック。最終学年を迎えた2004年は、所属する横浜FMユース、神奈川県国体選抜チームでともに「キャプテン」を任される。また、同年2月には、アジアチャンピオンズリーグ・PERSIK KEDIRI戦でトップチームデビューも果たした。 「まさに“努力の人間”」。高橋真一郎監督(横浜FMユース)をしてかく言わしめる彼の、ひたむきなプレーが「J」で披露される日も近い―

(取材・構成=KFA news編集部)






●――ポジション経験は、「FW」から「DF」まで

 「サッカーをはじめたのは、小学2年生のときです。当時(元石川SC=横浜市青葉区)のポジションは、『センターフォワード』。身長は普通くらいでしたが、常にゴールを狙っているタイプのフォワードでしたね。
 小学5年生くらいから中盤でもプレーするようになり、ジュニアユース(横浜FMJY=新子安)※1 入団後は、主に『ボランチ』をやっていました。ユース※2 に昇格してからは、ボランチでも試合に出ていますが、高校1年生のときに『右サイドバック』へコンバートされて以来、今のポジションが本職になっていますね」
※1 2001年(中3)、メニコン杯・JCY(U-15)東西選抜対抗戦に、ALL EASTのメンバーとして出場。
※2 2002年(高1)、アジアユース(U-17)選手権にU-16日本代表として出場。
 2003年(高2)、国民体育大会(静岡)に神奈川県選抜として出場し、19年ぶりの優勝に貢献。
 2004年(高3)、同大会(埼玉)出場。大会優秀選手。


 



目標は、先輩・田中隼磨選手―

 「目標の選手は、同じチームの先輩・田中隼磨選手(横浜FMユースOB)。プレーを意識しているというよりも、試合や練習のときには、必ず見て学んでいます。
 プロとしての抱負は、運動量が多く、より攻撃的なプレーを意識して、常に前のスペースを狙っていくような選手になること。毎日一生懸命、謙虚な気持ちでトレーニングに励み、1試合1試合を大事に戦っていきたいです。
 自分の『スタミナ源』ですか? (少し照れながらも)『誰にも負けたくない』という気持ちの強さにあると思います」