神奈川大学 全日本準優勝 |
2010年3月 神奈川大学女子サッカー部 |
私たち神奈川大学女子サッカー部は、2001年に創部し、この春で10年目を迎えます。創部以来大学の頂点に立つこと「大学日本一」という一つの目標に向かい活動して参りました。昨年、その目標へ最も近づくチャンスを得ることができました。 全日本大学女子サッカー選手権(インカレ)の予選ともなる第23回関東大学女子サッカーリーグ戦では、どのチームもレベルが高く、当初から激戦が予想されたように全試合厳しい戦いとなりました。開幕から4連勝でインカレへの出場権を獲得し、気持ちに余裕を持って格上のチームに挑むことができました。一人ひとりの個人技術・身体能力が高く、また選手層の厚いタレント揃いの日本体育大学や早稲田大学との試合では「チーム一丸」となって勝ち点3を取ることができました。どの試合も人目を引くような派手なプレーは多くありませんでしたが、全員が基本となる当たり前のことを当たり前にすることで結果がついてきました。そして、6勝1分で初優勝を手にすることができました。 関東第一代表として出場した第18回全日本大学サッカー選手権。予選リーグでは、3戦全勝でベスト4へ進出。準決勝では国立に行くために必ず勝たなくてはならないというプレッシャーの中、西ヶ丘にて関東学園大学との対戦となりました。前半先制を許し、後半逆転したものの同点に追いつかれ延長戦に突入しました。延長前半に全員の「勝ち」への思いが決勝弾につながり3−2で勝利することができました。 いよいよあと1勝。サッカーの聖地である国立競技場で多くの方のご声援の中、早稲田大学との決勝戦が行なわれました。初めての国立のピッチという独特の雰囲気に慣れず、2点を許してしまい、なかなか神大らしいサッカーをさせてもらえませんでした。後半に入って、優勝したいという気持ちがボールへ伝わり1点を取り返しましたが今一歩及ばず惜しくも2−1で敗れ、準優勝に終わりました。国立に立てたことを自信に繋げ、この結果に満足することなく国立での経験を今後にいかしていきたいと思います。 第18回全日本大学女子サッカー選手権での「準優勝」や第23回関東大学女子サッカーリーグ戦での「優勝」は神奈川大学女子サッカー部の新しい歴史となりましたが、今年は昨年以上の結果を残せるよう、「大学日本一」という一つの目標に向かいチーム一丸となって日々の練習に取り組んでいこうと思います。また、新入生が加わる新たなチームの中で切磋琢磨し、常に高い意識を持ち続けてチームを全体が上を目指せる環境作りをしていきたいと思います。 そして、応援して支えてくださる多くの方への感謝の気持ちを忘れず、神奈川大学女子サッカー部としての誇りと責任を持って頑張っていきたいと思います。 今後ともご声援よろしくお願い致します。 |
第64回 国民体育大会関東ブロック予選 奮戦記 |
2009年9月 国体選抜監督 佐藤美雪 |
【8月15日一回戦 vs山梨県 4−0 秋津運動公園 9:30 kick off】 【8月16日二回戦 vs埼玉県 2−1 市原臨海競技場 10:00 kick off】 ゲーム序盤から、ボールを支配していたのは埼玉であった。相手のボール回しに引っ張り出されて、振り回されて、走らされて、動けなくなったところで大量失点となることを避け、神奈川は、ディフェンシブなシステムを敷いた。前線の選手もかなり引いて守り、ひたすら我慢という時間帯が続いた。そのため自陣では、完全に数的優位な状況であったが、それでも相手の巧みな攻撃に何度もチャンスを作られ危ない場面もあった。 後半が始まっても状況は変わらず、神奈川はひたすら守備。ボール支配率は、1:9か2:8でほぼ自陣でプレーしていたように思う。後半開始から粘りのディフェンスを続けるも、ついに埼玉に先制を許してしまった。しかし、残り時間はまだまだある状況、攻め返したい気持ちを抑え、追加点を許さないことに徹した。 残り時間およそ15分、ここからはカウンターをくらっても攻めよう、ボール回しに振り回されても前から奪いに行こうと切り替えて、FWに神奈川大の牟田を投入、前線でガンガン走り回ってくれた。 直後、CKのチャンスを得た。コーナーのボールは相手GKになんなくキャッチされた。しかし、味方DF選手と交錯してGKが転倒した際にボールをこぼし、こぼれた先には、牟田がいた。牟田がきっちり決め同点に追いついた。 その後も、攻撃のサッカーを続けるが、それ以上に埼玉の攻撃を受け、再三のピンチを守りきり1vs1のまま迎えたロスタイム。正直、もう早く終わってほしいと願っていたとき、相手のクリアボールを拾った杉山がペナルティーエリアの5m外あたりからシュートを放ち、柔らかい弾道でゴール左上にきれいに入った。逆転。 その後30秒程度で試合終了の笛がなり、本大会出場を勝ち取った。 今大会は、インフルエンザの影響で直前の選手交代というトラブルもあり、決して万全ではなかったにもかかわらず、本大会出場を勝ちとることができたのは、15名の選手たちの頑張りと、会場に駆けつけてくださった多くの方々の応援に尽きると思います。 9月27日からの本大会は新潟です。是非、応援にいらしてください。 |
関東大会を終えて・・・ |
2009年8月 |
今年は、昨年の悔しさを忘れずに湘南サッカーをやり続けることに集中して頑張ってきました。その結果、優勝を勝ち取ることができ、大変嬉しく思っています。ただ、今回の優勝はもちろん選手が頑張った結果ですが、選手が頑張りきれたのはたくさんの応援があったからです。 神奈川県より出場した翠陵高校、大清水高校、海老名高校は激戦の末1回戦で敗退してしまいた。そんな中での2日目初戦の久喜高校との試合は、神奈川県としても必ず結果を出したいと気合が入る試合となりました。試合内容は、先制をしたものの逆転をされ、後半の残り2分くらいで同点に追いつく展開となりました。こんな苦しい試合中に神奈川県の3校が応援歌を歌い始めてくれたのです。延長戦に入ってもその歌声が止むことはなく最後のホイッスルが鳴るまで続きました。ピッチに立っていた選手はもちろん、スタッフも勇気づけられ最後まで諦めることなく戦うことができました。試合終了後に神奈川県3校の選手、スタッフに挨拶に伺ったときには自分たちのことのように涙を流してくれていました。神奈川は、とても温かいチームだと感じました。大変、感謝しています。 その後のチームは、初戦を応援して頂いた皆さんのためにも必ず優勝して神奈川に帰ることを決心し、決勝戦まで勝ち進みました。決勝は、昨年度と同じ雨天の中、そして相手は十文字高校との対戦になりました。雨の中、試合が始まり先制をしましたがすぐに同点にされ、苦しい展開になりました。延長戦に入ると初戦の応援を思い出したのかチームには勢いが出て、ゴールを決めることができました。試合に勝って優勝した喜びと同時に感謝の気持ちでいっぱいになりました。 今大会で学んだことを7月25日より開幕される全国大会で活かしていきたいと思います。そして、選手たちに常に感謝の気持ちを忘れずに活動することをこれからも伝えていきたいと思います。今後も応援宜しくお願い致します。 |
高校選手権の様子・関東大会へ向けての抱負 |
2009年7月 高体連サッカー専門部女子部委員長 海老名高校監督 入江 正人 |
4月25日から5月10日にかけて第18回神奈川県高等学校選手権大会が開催されました。大雨で寒い気候の状態で各チーム初戦を迎え、日ごろの実力を発揮するには難しいコンディションからのスタートとなりました。 3年生の多くは最後の公式戦となるこの選手権大会で、チーム一丸となって戦っている姿が印象的でした。女子サッカーに携って5年目になりますが、以前と比較するとチーム力の差は縮まってきているのではないかと感じています。ベスト4を狙えるチームが、増えてきているのではないでしょうか。小中学校でサッカーを経験してきた生徒が数名加わればベスト4という可能性がありそうです。 高校女子サッカーの最大目標である大会が終了して、今後各チーム1・2年生主体に切り替わる時期となりました。人数不足に悩むチームもあるかとは思いますが、部員を勧誘して新人大会に向けて練習に取り組んでほしいと願っています。 ベスト4のチームは、神奈川県代表として自信と誇りを持って関東大会に臨んでほしいと思います。湘南学院・翠陵・大清水は、昨年度も関東大会を経験しています。この3チームは神奈川の高校女子サッカーチームの目標でもあります。湘南学院は、プレースピード・テクニックもあり常に全国で戦える神奈川を代表するチームです。翠陵は、基本に忠実で堅実なプレーでゲームをコントロールすることのできる波のないチームです。大清水は、豊富な運動量とガッツあふれるプレーでチーム一丸となって戦う姿勢が魅力のチームです。初出場となる海老名は、どのような状況でも最後までゲームをあきらめない粘り強いチームです。それぞれ特徴のあるこの代表校が、関東大会で大活躍してくれることを心から願っています。 |
2009シーズンに向けて |
2009年4月 女子委員会委員長 芦原正紀 |
陽春の候となりました。皆様方におかれましては、新しいシーズンを迎えてお忙しいことと推察申し上げます。 日頃は女子委員会の活動にご協力いただき深く感謝申し上げますとともに、本年度も引き続きよろしくお願いいたします。 さて、新年度スタートに向けての抱負を述べるところですが、昨年度の纏め(反省)が出来ておらず、委員長として責任を痛感しております。県サッカー協会も法人化されて数年経ちますが、それに伴う事務処理が細かく規制されたこともあり対応が遅れがちの事業が多いこと。会計処理が不明瞭で未だに処理できていない事業も幾つかあるのが現状です。女子委員会は事業数が多い割に人手が少なく、特定の人が過重労働になってしまう現象が起き、そのことから女子委員会全体に倦怠感が生まれることが非常に心配です。 この反省を生かすには、事業を運営する際責任の所在をはっきりさせ、仕事の役割分担を決め、その人が最後まで仕事をすることに尽きると思います。 今年度は全日本女子選手権関東予選が本県の担当です。女子委員会挙げて運営にあたり、昨年の轍を踏むことの無いように心掛けましょう。 暗い話ばかりではありません。昨年も神奈川勢は活躍いたしました。厳しい関東予選を突破して全国大会に駒を進めたチーム、全国優勝を成し遂げたチームと「強い神奈川」を大いにアピールしてくれました。また、トレセン活動も少女から高校生年代の一貫指導も軌道に乗りつつあります。この中からなでしこジャパンに選出されるような選手が出てくることを期待します。 最後に本年度は女子委員会の真価を問われる年と自覚していますが、あまりぎくしゃくせず、遊び心を忘れずに女子サッカーをエンジョイしましょう。 |