「(中学からGKをはじめて)最初は渋々だったようですが、当時のコーチと相談したなかで、先々を視野に入れての判断だったと聞いています。しかしながら、フィールドプレーヤーを経験していたことが、今になって思えば、彼の『プレーの幅』をここまで広げてくれたんですよね。
飯倉の特徴は、とてもアグレッシブで、足元の技術もしっかりしていること。右でも左でも同じように蹴れます。そういう意味では、非常に器用な選手だと思います。
ゴールキーパーというポジションは、『要領』を覚えながら、『経験』で育っていく部分があります。もちろん、すぐに公式戦に出られるわけではない。毎日毎日のトレーニングを積み重ねて、たとえわずかでも、いざ自分に出番が回ってきたときに、どこまで力を発揮できるか――そこが重要になります。
まず取り組むべきことは、すべての力のレベルアップ。それと同時にトッププレーヤーのスピードやパワーに負けない身体作りですね。それがプロとしての『ベース』になってくると思います」 |