令和2年6月1日
 
サッカーファミリーの皆さまへ ~活動再開に向けた取り組みについて~
 
 2020年の年初より感染拡大した新型コロナウイルス禍により、スポーツ活動の自粛が続いていましたが、5月25日に神奈川県を含む首都圏1都3県の緊急事態宣言が解除されました。
 今後、各チームでは、活動再開に向けて徐々に動き出すことになりますが、特効薬やワクチンが開発されていない現状では、引き続き感染予防と節度のある行動が求められます。
 また、このような時期だからこそ、サッカーをする喜びや大切にすべきことがあります。活動の意義をもう一度確認するとともに、活動の再開にあたっては、心身の健全性を保つため、次の3つを考慮した活動をお願いします。


1 生命と健康を最優先し、感染リスクを抑え、安全に活動できる環境づくり
  この約2か月の活動休止期間(Stay Home)を考慮し、十分な復帰期間と段階的な活動プログラムを策定することが何よりも大切です。
  また、新型コロナウイルス感染対策と熱中症防止に対応するため、体力低下と暑熱順化に配慮した丁寧な取り組みが求められますので、ひとり一人の健康観察と体調チェックの徹底をお願いします。

2 偏見と差別を許容しないフェアな姿勢と態度の推進
  現在、昼夜を問わずに最前線で新型コロナウイルス感染症の診療に力を注いでいる医療従事者と関係者の方々に対する誤解や偏見に基づく差別、誹謗中傷の例が残念ながら複数報告されています。
 新型コロナウイルスは誰にでも感染する可能性があります。サッカー界においても、活動現場やSNS上での感染者等への差別的発言と態度を許容することなく、フェアな精神を基盤に断固たる姿勢で臨むことをお願いします。

3 感染防止対策の徹底と体制づくり
 日常的に手洗いとうがい等を励行することや大会会場や活動場所においては、消毒液の設置や諸室・テントでの3蜜の回避、換気や利用者の制限、十分な距離の確保など、基本的な感染防止対策を徹底することが必要です。
 また、活動中は唾や痰を吐かないことやボトルやタオルの共用を控えることが感染防止につながります。ひとり一人が、感染しない、感染させないための注意喚起をお願いします。
 さらに、大会や事業の開催においては、選手・スタッフ及び関係者が遵守すべき事項を明確にするとともに、各チーム等に感染対策責任者を設置するなど、チーム関係者が相互に連絡を取り合える環境を構築することが重要です。

 これから一日も早く笑顔でサッカーを存分に楽しめる日を取り戻すために、サッカーファミリーが心を一つにし、”今できること”に全力で取り組んでいきますので、よろしくお願いをいたします。 
 
一般社団法人神奈川県サッカー協会
会 長  坂本 紀典