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関東U-16トレセン 2009
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スタッフ日記
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関東U-16トレセンリーグ 2009 >> スタッフ日記 >> 第4節
2009年11月23日(月・祝) 11:00 @栃木・那須スポーツパーク 中央グラウンド
神奈川 U-16 前半 東京 U-16
後半
高橋愛斗(前半22分)
舘野俊祐(前半32分)
門井敬太(前半35分)
高橋愛斗(後半25分)
得点 (後半23分)横田修平

警告
退場
 「トキめき新潟国体」を優勝という最高の結果で終えて、7週挟んで迎えた第4節。昨年度のチームは大分国体優勝、関東トレセンリーグ優勝の2冠に輝いた。レベルの高い関東でのリーグ優勝は国体優勝と同等の価値がある。我々もここまで3連勝できており、強敵東京に勝って優勝に向けて波に乗りたいところである。国体での活躍もあり、ナショナルトレセンU-16
に鈴木、齋藤彰、熊谷、山田融(以上横浜FMユース)、大野成、遠藤(以上湘南ユース)の6人が選出されたため今回は欠場。新たに門井、梅津(以上日本大高)、舘野(東京Vユース)、見留、坪井(以上湘南ユース)の5名を初招集して臨んだ栃木遠征。チームの完成度は未知数であるものの、フレッシュなメンバーが加わることで個々のモチベーションは非常に高まっているようである。前日夕方6時に横浜を出発して宿泊。コミュニケーションもとれたうえでゲームを迎えることができた。
 このようなチーム状況を考慮し、当日朝のミーティングではこれまでのチームコンセプトの確認に重きを置いた。守備では、高い位置から積極的にプレスをかけ、相手陣内からボールを奪いに行くことを、攻撃では前方のスペースに積極的に動きだし、ボールを出していくこと、ダメなら深さと幅を作り素早くボールを動かすこと、そしてギャップを見つけてボランチに前を向かせることを要求。国体本大会での良いときのプレー映像を見ながら、全員が同じイメージを持つようにはたらきかけた。ウォーミングアップでは、緊張による硬さが少しあるような雰囲気だった。
≪前半45分≫神奈川のマイボールになると、東京はきちんと守備の組織を作り、奪った後にカウンターを狙っているようである。センターバック2人がパス交換からボランチや高い位置のサイドバックにボールを渡そうとするが、リスクを恐れてなかなか早いタイミングでボールが入れらない。ロングフィードも精度を欠き、リズムが作り出せないでいると、奪われたボールへの対応やその周辺のマークが少しずつ遅れて、徐々に東京が攻撃のペースを掴みはじめる。自陣での処理ミスなども絡み、前半の早い時間帯で相手に決定的な形を何度も作られてしまったが、GK山下(1年・桐光学園高)が1対1の場面をを3度も好セーブ。今日のチームを救ったのは彼であった。
 トレーニングを含めて今日初めてボランチのコンビを組んだ山田将(2年・向上高)と舘野だったが、ゲーム序盤は相手の素早いプレスに苦しみ、なかなか前を向かせてもらえなかった。攻撃の組み立てがうまくいかず苦しい時間もつづいたが、それでも左MFの斉藤翔(1年・湘南ユース)がスピードあるドリブルから何度か突破を試みて持ち味を発揮してくれた。セカンドボールも奪取できるようになり、相手陣内でのプレーが増える。すると前半22分、FW見留(1年・湘南ユース)がペナルティエリア右から崩しにかかり、これをFW高橋(1年・東京Vユース)が合わせて先制。落ち着きを取り戻した神奈川は前半32分、ペナルティエリア右、ゴールまで約25m付近で得たFKを舘野が左足を振り抜き2点目。さらに前半35分には左サイドを駆けあがったDF門井が角度のない位置からゴールを決め、前半は神奈川の3点リードで折り返した。右サイドで攻撃やカバーリングで俊敏さを見せたMF向吉(1年・横浜FMユース)やDF梅本(1年・桐光学園高)のプレーも随所で光った。
≪ハーフタイムの指示≫
・GKの活躍のおかげでリードできているが、決められていたら全く逆の展開である。原因は守備へ
 の切り替えの遅さと、フリーランニングする相手についていけていないところ。
・組み立て時、CBはもっと距離をとり、受け手は少しでも高い位置でボールを要求すること。持ち出
 しながらフィードの機会をうかがいたい、もしくはボランチに早く当てたい。
・ボランチは前を向けずとももっとボールを受けること。そのためにはもっと2人がコミュニケーション
 をとり、ポジションを入れ替わるなどして積極的にボールにかかわっていくこと。
・井原コーチからは守備の甘さについての指摘あり。再度、強い気持ちを持って後半戦に臨むよう選
 手たちを送り出した。後半は山田将に替わって坪井(1年・湘南ユース)がボランチで出場。
≪後半45分≫攻撃に出るしかない東京に対し、神奈川はハイボールの処理やセカンドボールの奪取には課題が残ったが、間延びしはじめた中盤で奪ったボールをうまくつないで相手陣内まで崩しにかかる攻撃の形を増やしていった。FW高橋が高い位置でのキープ力を見せると見留もそれに絡みはじめ、サイドの突破の動きにつながっていく。後半は舘野の中央での技術、ゲームを組み立てる能力が光った。交替出場した選手たちもそれぞれのポジションで積極性をアピールした。ゴールキックのミスから失点を許すも、直後に齋藤翔が得たPKを高橋が確実に決めて4点目を追加。その後は落ち着いてゲームをコントロールした神奈川が決して簡単ではなかった一戦を制した。
 90分ゲームの場合、特にこのU-16年代では、後半のプレーの俊敏さや運動量が落ちる時間帯に選手個々の判断力と技術の差が大きくあらわれ、それがゲームの展開を大きく左右することになる。これまでもそうであったように――。今日はリードされる危険性のあった前半戦、GK山下に助け
られながらも逆に神奈川リードに結びつけることができた。このような試合で勝つことができたのは非常に大きかったが、ゲームの入り方や前半の戦い方について反省し、次回に活かさなければならない。さらなる緊張感を持って次節の“天王山・埼玉戦”(12月13日@東京・清瀬内山運動公園、13時キックオフ)に臨みたい。
神奈川U-16トレセン監督
永山 晃(浅野高)
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